どっきりカメラ並にドッキリする、の巻。
「どっきりカメラ」、このネタはどの世代まで通用するのだろうか。
これ、どっきり? と思うような驚きの展開があった。
社長になる?と聞かれたのは、人生で初めてだ。
「え? ダイトリ?」私の大声は、
朝のカフェベローチェに響き渡り、周りの客が私を見たのが分かった。
夫は、代々続く会社を経営している。
君が社長になるって手もあるよ、と言われた。
もう新年早々、どっきりカメラ、やめてよセニョール。
もう、これどこでカメラ回してんの?
そんなギャグセンスもさすがだわ、私の夫。
『取り締まられ役』ならオッケー、
と定年間近のおじ様が言っていたネタで返そうと思ったが、
意外と夫は真面目に考えていたようなので、止めた。
私がずっとこれからのキャリアを悩んでいたから、
彼なりに考えてくれたのだろう。
両親の介護も出てきたので、なかなか自由に身動きはとれない。
地方都市ではオプションが限られている。
君のやりたいことは、事業なのではないか。
地方都市にいると、やりたいことは制限されるけど、
会社員の制約の中ではできないかもしれないけど、
せっかくうちは会社をやっているんだから、
代表取締役ならどうか。
か「・・・や、役員ならいいかも。。」
蚊の鳴くような声で言った。
夫「副業禁止でしょう、あなたの会社」
か「会社潰しちゃったらどうしよう」
夫「経理は僕がやるから、それは絶対にない」
なるほど。
いろいろ考えてくれたのだね、ありがとう。
しかし、私がダイトリ・・暴挙だ。
私はやりたいことがムクムク沸いてきた。
確かにそれは、転職するよりも、何かを始めることなのかも。
それを実現するように動いてみよう、と思った。
本当に事業化したくなったら、私がダイトリになるのも、
それも一つの方法だろう。
いずれにしろ、もう少し準備期間が必要だ。
ドラクエで例えたら、こんなかんじか。
友は続々、ダーマ神殿(転職の神殿)に向かっている。
私も行こうかなあ、と旅支度をしていたら、
隣にいた夫から肩を叩かれ、それなら肩書きを変えないか、と
打診があったかんじ。
全く予想外の展開に驚く。
【続く】