50代から「海外二重生活」に挑戦する日記

日本を出て、もっとゆっくり、幸せに暮らしたい。私たち夫婦は海外と二重生活ができるように、場所を選ばない仕事「コーチ」「不動産」をしながら、日本と海外の二重生活を目指します。

食べられる食品が捨てられていた理由、の巻。

食料廃棄について投稿したら、結構反響があったため、
続編を書いてみようと思う。

これは問題の一部だけど、とっても日本的な理由だと思う。

私は、主にイタリア、スペインの食品輸入を
担当している。
その捨てられている食品は、イタリア産のパスタだった。
誰でも知っているブランド。

イタリアから日本の港に着くまでに、袋が破けたり、
ダメージは0ではない。
完全に袋が空いているものなど、衛生面から不良品にする。
それはフツウだ。

ところが、「不良品」と仕分けられているものに、
『どこが不良品なのか全く分からない』程度のものが
見つかった。
関係者に話を聞くと、真相が見えてきた。

 

①パスタ特有の「貫通穴」
乾燥パスタは細くて硬いので、輸送の揺れで袋を
「貫通」してしまうことがある。
ブスっと穴を破ってしまう。 
これはよくある。0にはならない。

パスタ1本がブスっと袋を貫通し、小さな穴が空いたものも
【不良品】としてはじかれている。
これ、どんなもんだろう。私はOKだと思うレベル。
【イタリア国内では、完全にOK】

②袋の上に小さな切れ目があり、
輸送中に壊れる【恐れがあるものは全て不良品扱い】

袋は壊れていない。
私たち社員は、誰も「なぜ不良品なのか分からなかった」

つまり、壊れる可能性があるもの、
「お客様に突っ込まれそうなことは全部排除」 だった。

この事実を知って愕然とする。
私たちが期待していた基準ではなかった。

「アウトレットで売ればいいじゃないか」と普通は思う。
聞いてみると、
「規則にないから、今のフローでは無理」 だった。


『後で責められる理由は排除しておきたい』
『食品はもったいない < 後で責任をとらなくていいように』

もちろん、危ないものは不良品にするのは分かるが、
【やり過ぎ】なのだ。
これが、日本の食料廃棄の真相かもしれない。

モヤモヤするな。
これが日本中で行われているのだ。
今回は関係者全員がアウトレットで売ることに合意。

一つ一つ、潰していきたい。