50代から「海外二重生活」に挑戦する日記

日本を出て、もっとゆっくり、幸せに暮らしたい。私たち夫婦は海外と二重生活ができるように、場所を選ばない仕事「コーチ」「不動産」をしながら、日本と海外の二重生活を目指します。

あなたも、社長やってみたらどうですか?の巻

最初に入った会社でのランチのこと。
お局様が、ランチの時に怒っていた。
私たちは、別に仲が良かったわけではなく、
「女子社員の心の壁を取るために」定例ランチが催されていた。

ご飯を美味しく食べられるほど、リラックスしたものではなく、
水を継いだり、先輩の話を聞くことで、むしろ気疲れしていた。

ランチ定例会は金曜日だったから、それが救いだった。
このランチを乗り切って、午後の仕事を片付ければ週末だ。

S先輩は怒っていた。
「もう、私のボーナス減らされてたんだから!
私なんて、ここを出たら仕事ないんだから、
従業員の気持ちを考えて欲しいの!」

 


そうですよね~、ひどい。ボーナスが減るなんて!
と、頷きながら相槌を打った。


取り合えず、ここは、先輩の怒りの寄り添ってみた。
この時だと思う。
私の「社会人スキル」が成長したのは。


しかし、私の中に、何か
「一抹のモヤモヤ」が残ることにも気づいた。
これは、何だろうか。


あれから数十年。
会社員もやったが、
一人で大きな予算のプロジェクトを任されたり、
リーダー役を任されたり、
経営者の夫と経営したり、

「雇う側の立場」も分かるようになった。

イタリア食材の主任バイヤーだった時、
取引先の窓口は、社長が多かった。

イタリアは家族経営のところが多い。

『経営する側の苦労が分かるだろうか?』
と話をしたことがあった。


日本人は、まだ統制がとれる。
社長が指示すれば、仕事はするだろう。

しかし、イタリア人は、カオスだった。
移民も多いし、そんな人たちをまとめる社長の苦労って。


家族だけではなく、従業員の人生も背負っているんだ。
苦しい、厳しい決断も必要だ。
憎まれ役、の時もあるだろう。


リーダーの気持ちは、自分がリーダーをやらないと
分からない。

日本人はリーダーになりたがらない、と言われている。
だから、いつまで経っても、リーダーのことが分からないし、
「雇われ人根性」が消えないのではないだろうか。


「私、雇われているだけですから」と、思っている人も未だに多いのでは。
でも、それって、今の時代に通用するの?
コロナで、価値観がぶっ壊れているのに。

当事者意識で働けるかどうかが、大きなカギだと思う。

 

あれから数十年。
あの時のランチ会で、S先輩は怒っていた。

S先輩は怒っていた。
「もう、私のボーナス減らされてたんだから!
私なんて、ここを出たら仕事ないんだから、
従業員の気持ちを考えて欲しいの!」


そっか、私のあの時のモヤモヤが言語化できた。
今なら、私はこう言いたい。

『他の会社で雇ってもらえないような人材を雇ってくれている会社』に感謝すべきではないですか、
S先輩。